ブログ解説
牌譜検討のやり方|迷った1局をAIと振り返る5つの手順
「あのとき何を切るべきだったのか」と牌譜を開いたものの、AIの推奨を確認するだけで終わっていないでしょうか。せっかく振り返るなら、なぜその候補を選ぶのかまで理解したいところです。ここでは迷った一つの局面を使い、自分の候補とAIの推奨を比べて、次の対局に生かすまでの流れを5つの手順で紹介します。

What
牌譜検討とは
牌譜検討は、対局の記録を判断の直前まで戻し、そのときに選べた打牌、鳴き、リーチを比べる作業です。結果を見てから「あの牌が当たりだった」と言うだけでは、次の対局で使える判断になりません。
そこで、当時見えていた手牌、点数、河を確認しながら、「自分はなぜこの候補を選んだか」と「もう一つの候補なら何が変わるか」を言葉にします。最初は一局だけで構いません。
How to use
麻雀AI道場で進める順番
牌譜を取り込んだら、解析済みの牌譜を開きます。迷った局面を選び、当時見えていた情報で候補を比べ、次の対局で試すことをメモに残す流れです。迷った局面を思い出せないときは、「上達ポイント」など画面に出る質問候補から開いてみてください。古い牌譜や未解析の牌譜では、同じ案内や指標が表示されないことがあります。
Step 1
迷った局面を一つ開く
打牌、リーチ、鳴き、押し引きのうち、対局中に理由を決めきれなかった場面を選びます。放銃した局だけを探す必要はありません。和了できた局でも、迷ったなら検討する価値があります。
局面を開いたら、判断の直前まで戻して、局・巡目・自分の手牌・点数状況を見ます。相手の手牌や後のツモを表示できても、最初は見ないでください。当時の自分が使えた情報で考えるためです。
Step 2
自分の候補を先に決める
AIの推奨を見る前に、実際に選んだ候補Aと、迷った候補Bを残します。「受け入れを残したかった」「打点を確保したかった」「リーチに対して安全な牌を選びたかった」のように、理由は一文で十分です。
先に答えを見てしまうと、自分が何を根拠にしていたかを後から思い出しにくくなります。AI評価を表示している場合は、モデル選択メニューの「AI表示を一時的に隠す」を使えます。
Step 3
候補AとBで何が変わるかを見る
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| 配牌方針 | 面子候補、役牌・ドラ、孤立牌のどれを残して手作りを始めるか |
| 打牌 | シャンテン数、受け入れ、打点、次に残る形はどう違うか |
| 鳴き・リーチ | 速度と打点のどちらを優先するか、局や点差に合う選択か |
| 押し引き | 相手のリーチなどに対し、どの公開情報を根拠に安全度と必要な打点を考えたか |
全部を一度に判断する必要はありません。今回の選択を分けた観点だけを比べます。たとえば押し引きなら、後から相手の手牌を見て「あの牌が当たりだった」と知ることと、当時の河からその危険を読めたかは別に記録します。
Step 4
AIの答えを、比較の材料として読む
ここで初めてAIの推奨と自分の候補を比べます。AI選択率は、そのAIが各候補をどれくらい支持しているかを、割合で示した値です。選択率の差が大きくても、それだけで順位差が大きいとは言えません。順位への影響は別の推定として読みます。
道場では、AIとの選択率の差、順位への影響の推定、差の確かさを合わせて、優先して振り返る局面を案内します。期待順位の差が大きい局面があれば、そこから理由を調べると進めやすくなります。ただし推定は、「この打牌なら実際の最終順位が必ず変わった」という保証ではありません。
複数のAIで評価が分かれたときは、まず一つのモデルの中で候補順位を見ます。モデルごとに評価値の意味が違うので、別のモデルの数値をそのまま並べて優劣を決めません。AIが同じ候補を選んでも、和了や勝利を約束するわけではありません。
質問例:「この局面で候補AとBを、受け入れ・打点・守備・点数状況から比較してください。判断材料が足りない点も教えてください。」
複数AIの評価の読み方Step 5
次の対局で確かめることを一つ書く
「次から必ずこの牌を切る」と覚えるより、今回の条件と判断材料を残します。局や点差が変われば選択も変わるからです。結論が出なければ「未解決」と書き、分からない点を次に聞く質問にします。
コピーして使える牌譜検討メモ
局・巡目:
今回の疑問:
対局時に見えていた情報:
実際の候補Aと理由:
比較した候補B:
AとBで違う点:
AIの評価と確認した条件:
分かったこと/まだ分からないこと:
次の対局で確認すること1つ:記入例(手順を示す架空のメモで、特定局面の正解ではありません):「リーチを受けた場面で、自分の手の進み具合だけを見て押していた。次は切る候補ごとに、誰に対して、河のどの情報から安全と考えるかも確認する。」
Examples
AI選択率の差が大きい局面から見ればよい?
同じ登録済み牌譜の順位解析の保存結果から、説明用に再構成した匿名例です。期待順位は、各順位になる確率から求めた平均的な順位の見積もりで、小さいほど良い値です。例Aと例Bは、AI選択率の差と順位への影響の推定を同じものとして読まないために並べています。
例A:南3局1本場・7巡目
打牌前の手牌ツモ牌
実際の選択:中(保存解析のAI選択率 1.14%、期待順位 3.6890)
AIの推奨:6索(保存解析のAI選択率 97.90%、期待順位 3.6800)
推定順位の差:0.0090
推定誤差を考慮した損失:0.0000
質問例:中と6索では、手の進み方と役牌の残し方はどう違うか?
中を切る選択は 1.14%、6索を切る選択は 97.90% ですが、期待順位の差は 0.0090 です。AI選択率は大きく分かれていても、推定誤差を考慮した損失は 0 になります。この指標での見直し優先度は低くなりますが、比較から学べることはあります。中の対子を崩す場合と6索を切る場合で、役牌の残し方や手の進み方がどう変わるかを考えてみましょう。
例B:南3局・10巡目
打牌前の手牌ツモ牌
発ポン
中ポン
実際の選択:4萬(保存解析のAI選択率 13.36%、期待順位 3.5146)
AIの推奨:白(保存解析のAI選択率 74.55%、期待順位 2.9970)
推定順位の差:0.5176
推定誤差を考慮した損失:0.4538
質問例:対子の4萬を残すか、白の重なりを期待するか?
4萬を切る選択は 13.36%、白を切る選択は 74.55% で、期待順位の差は 0.5176 です。推定誤差を考慮した損失も 0.4538 残るため、この指標では例Aより優先して振り返りたい場面です。4萬の対子を崩して白の重なりを待つか、白を切って4萬の対子を残すかを、手の進み方と点数状況から比べます。
数値はどう読むか
期待順位は、各順位になる確率から求めた平均的な順位の見積もりで、小さいほど良い値です。確定した順位差ではありません。二例では、推定のばらつきとして差し引く値 0.0638 と、この解析で見直す局面を選ぶ基準 0.1243 を用いています。「推定誤差を考慮した損失」は、推定順位の差から 0.0638 を差し引き、0未満にならないようにした値です。AI選択率の差をそのまま順位差に換算した値ではありません。
2026年9月15日に取得した保存解析値。表示は説明用の抜粋で、今後変わり得ます。
FAQ
よくある疑問
AIがないと牌譜検討できませんか?
できます。牌譜を戻し、選んだ候補と迷った候補を比べるだけでも検討になります。AIは、自分では候補に入れなかった打牌に気づくための補助として使えます。
AIと違う打牌は全部見直すべきですか?
いいえ。AI選択率の差だけでは、どれだけ順位に影響したかは分かりません。迷った理由や順位への影響の推定と合わせて、今の自分が理解したい局面から見ます。有効損失が0でも、比較から学べることはあります。
放銃した局を全部直せばよいですか?
放銃したという結果だけでは、判断の良し悪しは決まりません。そのときの手牌、点数状況、見えていた牌に戻って、押す・降りるそれぞれの理由を比べます。
全局面を検討する必要がありますか?
必要ありません。まずは迷った1局面を開き、候補を二つに絞って比べます。次の対局で何を確認するかまで決められれば十分です。
麻雀AI道場ではどこから始めますか?
牌譜を取り込む画面から始めます。解析が終わった牌譜を開き、気になる局面で候補を比べます。利用条件は料金・利用枠、対応AIは麻雀AIの比較で確認できます。
Share
この記事をシェアする
自分の牌譜で候補を比較する
雀魂・天鳳などの牌譜を取り込み、迷った局面を戻して候補と理由を振り返れます。